LIVE REPORT

★斉藤和義★LIVE the SPEEDSTAR

2023.03.18

斉藤和義

 


 

 | REPORT
     ライター:兵庫慎司

今日、斉藤和義が1曲目に持ってきたのは「やさしくなりたい」。ギター×2とベースとドラムと歌、シンプルなバンドサウンドのいかつい鳴りが、とても心地いい。次は2022年7月リリースの、現時点での最新曲「明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ」。斉藤和義が弾くアコースティック・ギターの、激しいカッティング音が響く。

歌い終え、おなじみの「東洋一脱力した“いぇーい”」を放ってから、スピードスターと同じく自分も今年30周年である、と告げる斉藤和義。「知らない方もいると思うので。私、せっちゃんと呼ばれてまして……」と、ロックファンはみんな知っているその理由を、不必要なほど丁寧に説明する。

 そして、来月発売するニューアルバム『PINEAPPLE』から、今日初めてやる新曲を……と、「問わず語りの子守唄」を披露。ひとことひとことが耳に刺さるようなリリックを搭載した曲である。2021年のデジタルシングル「Boy」を経ての「ずっと好きだった」では、サビで腕を振り上げる人、多数。口元はマスクで見えないが、みんな一緒に歌っていたのではないか。続く「ベリーベリーストロング」では、挙がる腕の数がさらに増える。

ラストは「歩いて帰ろう」。間奏明けのブロックで歌をオーディエンスにまかせる、本来おなじみだった光景を、久々に見ることができた。感動的だった。去り際に斉藤和義は、「またね」と両手を振った。

 

 

 | PHOTO
     カメラマン:AZUSA TAKADA(SOUND SHOOTER)























 

 

 | PLAY LIST
  https://jvcmusic.lnk.to/LIVEtheSPEEDSTAR



 
 

 | SET LIST

 M1. やさしくなりたい 
 M2. 明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ 
 M3. 問わず語りの子守唄 
 M4. Boy 
 M5. ずっと好きだった 
 M6. ベリー ベリー ストロング 〜アイネクライネ〜 
 M7. 歩いて帰ろう