★星野源★LIVE the SPEEDSTAR
2023.03.18
星野源
| REPORT
ライター:田中大
「ひらめき」からスタートした星野源のライブ。2010年6月にリリースされた1stアルバム『ばかのうた』に収録されているこの曲を、弾き語りでじっくり聴くことができて、早速嬉しくなったファンがたくさんいたに違いない。アコギを爪弾きながら響かせる歌声がとても穏やか。「すごい人! 来てくれてありがとうございます。めちゃくちゃ暗い曲をいっぱい持ってきました(笑)。SPEEDSTAR、30周年おめでとうございます。いつもお世話になってます。拾っていただき感謝しかありません」という最初のMCの後に披露された「ばらばら」も『ばかのうた』の収録曲。優しい温もりで包んでくれるかのようなオープニングの2曲だった。
続いて「人間の真理が歌われているのでご自身に照らし合わせていただければ。」とMCを挟んで歌い始めたハナ肇とクレイジー・キャッツのカバー「スーダラ節」。『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌「恋」も弾き語りで披露された後、ステージに招き入れられたゲストはギタリストの長岡亮介。「化物」と「地獄でなぜ悪い」は、2人の躍動感に満ちたサウンドに誘われて、観客たちの間から明るい手拍子と声援が起こった。
「くせのうた」も2人編成で届けられた後、「日々いろんなことがありますけど。シンプルですけど、生きていきましょう」という言葉が添えられて、ラストは「くだらないの中に」が締め括った。2011年3月にリリースされた1stシングルの曲だが、やはり堪らない魅力がある。耳を傾けていると、心が徐々に潤いを取り戻していくような感覚になった。全曲を歌い終えると、手を振りながらステージを後にした星野。彼を見送る拍手と歓声は、特大級だった。
| PHOTO
カメラマン:AZUSA TAKADA(SOUND SHOOTER)




| PLAY LIST
https://jvcmusic.lnk.to/LIVEtheSPEEDSTAR
| SET LIST
M1. ひらめき
M2. ばらばら
M3. スーダラ節
M4. 恋
M5. 化物
M6. 地獄でなぜ悪い
M7. くせのうた
M8. くだらないの中に