LIVE REPORT

★スガ シカオ★LIVE the SPEEDSTAR

2023.03.18

スガ シカオ


 

 | REPORT
     ライター:田中大

「おはようございます! 楽しんでいくよ!」――力強い挨拶の声と共にスタートしたスガ シカオのライブ。オープニングを飾ったのは「Party People」。ファンキーに躍動するバンドサウンドと歌声が、ステージを見つめる我々のダンス衝動を掻き立てて止まない。観客たちが身体を一斉に揺らしながら放つ波動が、会場内の空気をみるみる内に温めていた。

 

「足元の悪い中、ようこそ! 短い時間だけど、たっぷり楽しませていくのでよろしく。次に歌うのは、なかなか人前で歌えないかわいそうな曲です(笑)。でも、今日は何の制約もないので」という言葉を添えて歌い始めた「バニラ」は、艶めかしい歌詞の描写が刺激的だった。そして「バニラ」に匹敵するくらいの妖しい風味を堪能させてくれた「19才」に続いて披露されたのは「Real Face」。作曲を松本孝弘(B’z)、作詞をスガが手掛け、2006年にKAT-TUNへ提供されたこの曲は、やはり圧倒的にかっこいい。エネルギッシュなバンドサウンドも抜群に冴えわたっていた。

 

「この間、アルバム『イノセント』が出まして。8年くらい前にSPEEDSTARに移ってきて、まだ新入生的な扱いです(笑)。ちゃんと一歩ずつ階段を上がっていこうかなと。次に歌うのは出たばかりの曲です」と紹介しつつ歌い始めた「さよならサンセット」。『イノセント』の中でも美メロが光っていた曲だが、ライブで聴いても胸に深く沁みた。続いてNHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』のテーマソングとしてお馴染みの「Progress」も披露。そしてラストに届けられたのは「コノユビトマレ」。グルーヴィーなバンドサウンドに包まれながらギターを弾き、歌声を響かせるスガも心底楽しそう。掲げた腕を振りながら盛り上がる観客たちと一緒に幸福な空間を作り上げていた。

 

 | PHOTO
     カメラマン:AZUSA TAKADA(SOUND SHOOTER)





 

 

 

 | PLAY LIST
  https://jvcmusic.lnk.to/LIVEtheSPEEDSTAR



 
 

 | SET LIST

  M1. Party People
  M2. バニラ 
  M3. 19才 
  M4. Real Face 
  M5. さよならサンセット 
  M6. Progress 
  M7. コノユビトマレ