★GRAPEVINE★LIVE the SPEEDSTAR
2023.03.18
GRAPEVINE
| REPORT
ライター:兵庫慎司
『LIVE the SPEEDSTAR』、BARK STAGEのトップはGRAPEVINE。スピードスターに移籍したのは2014年だが──以前本人たちにきいたのだが──1997年にメジャーデビューする前の各レコード会社による争奪戦の時、最後まで残った2レーベルのうちのひとつがスピードスターだったという。それから17年を経てめでたく所属、となったわけである。
この日演奏した全7曲のうち、5曲目までがスピードスター移籍後のレパートリー。GRAPEVINE屈指のファンク・チューン「Alright」でスタートし、ねばっこさと軽快さが同居する「Evil Eye」へ。特に、3曲目「目覚ましはいつも鳴り止まない」と、4曲目「ねずみ浄土」、最新のデジタルシングルが続いたゾーンが、圧巻だった。こんなにメロウでソウルフルな曲と、こんなにどうかしてる曲を連打して、ライブのピークを作ってしまうロックバンド、GRAPEVINEだけだろう。オーディエンスも「ねずみ浄土」を待っていたことを、曲終わりの拍手の大きさが表していた。
サイケデリックで雄大な「Gifted」、初期の名曲「光について」を経てのラストで、サプライズあり。つじあやのが登場、共に「Shiny Day」を歌ったのだ。2005年に根岸孝旨がプロデュースし、GRAPEVINEがバックを務めたこの曲を、そのままの組み合わせでライブで聴ける、サビでつじあやののボーカルにハモリをつける田中和将を観れる、という機会、極めてレアだと思う。
| PHOTO
カメラマン:AZUSA TAKADA(SOUND SHOOTER)









| PLAY LIST
https://jvcmusic.lnk.to/LIVEtheSPEEDSTAR
| SET LIST
M1. Alright
M2. Evil Eye
M3. 目覚ましはいつも鳴りやまない
M4. ねずみ浄土
M5. Gifted
M6. 光について
M7. Shiny Day