★Maverick Mom（オープニングアクト）★LIVE the SPEEDSTAR

Maverick Mom

 | REPORT
     ライター：黒田隆太朗

　Maverick Momの4人が静かにステージに上り、豪快なドラムが開幕の狼煙を上げる。Eggs presents 『ワン!チャン!! ～幕張メッセへの挑戦～』でグランプリを獲得、SPEEDSTAR RECORDS 30th Anniversary『LIVE the SPEEDSTAR』の出場権を獲得したMaverick Momのステージが始まった。

　先日高校を卒業したばかりとは思えない、ニヒルな佇まいと憂いを感じる歌声。妖しく揺らめくギターと色気のあるリズム隊からは、大きな舞台でも物怖じしない自信を伺わせる。錚々たる顔ぶれが並んだ本イベントのトップバッターを見事に乗りこなす演奏だ。南出大史（Vo&G）のヴォーカルは雄大で、＜物語はここから始まる＞（「希望の歌」）というリリックも、今後の活動を予言するようである。

　「石川県金沢市から来ましたMaverick Momです。オープニングアクト盛大にやらせていただきます」というMCを挟んで「My Name」へ。リヴァーブがかかったコーラスで始まり、わびしさを感じさせるギターのイントロが、楽曲の表情を伝えていく。幽々たる歌声とアンサンブルが心地良い、しっとりとしたナンバーだ。

　「Maverick Momは正真正銘のロックバンドです。一緒に飛び跳ねましょう」という言葉から、最後の1 曲「Monster」へ。縦に刻まれるリズムとドライヴしていくアンサンブルが、オーディエンスの鼓動を早める。闇の中で踊るようなダンスナンバーである。

　終演後にようやく初々しい笑顔を見せた4人は、これからどんなバンドストーリーを描いていくのか、今後の飛躍を期待したい。

 | PHOTO
     カメラマン：木下マリ(SOUND SHOOTER)

 | SET LIST

 M1. 希望の歌
 M2. My Name
 M3. Monster